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アクセサリー(電気柵小物)

架線具

電気柵の柵線の高さを保つために、支柱に取りつけた架線具でワイヤーを保持します。 支柱が絶縁であれば金属製の架線具(クリップ等)が取付けや高さ調整も簡単で便利ですが、支柱が絶縁でない場合(金属製はもちろん、木柱も!)は絶縁のため「碍子」を使います。 イボ竹のような被覆鋼管を使う場合でも、被覆の劣化もありますし、そもそも絶縁性の高い被覆ではないので碍子を使う必要があります。

φ48.4㎜の鋼管用の碍子を新発売!
単管碍子

電気柵の支柱はグラスファイバー製の細いポールを使うケースが多いものの、近年、より強固な構造の電気柵のご要望も増えています。それは、紫外線劣化が避けられないグラスファイバーポールに代わるものが欲しい、また、稀に生じる「ビックリ突進」による侵入を極力減らしたい等の理由からだと思われます。

そこで、この度、最も一般的鋼管であるφ48.6㎜の鋼管(いわゆる単管)を電気柵の支柱として使う場合に、最適な碍子「単管碍子」の販売を開始しました。

鋼管と碍子の摩擦によって留めるので、強い力が掛かればズレてしまうことがあります。そこで側面に固定ビス用の穴を設けています。碍子のズレが致命的になるような場合のはスクリュービスで強固に固定します。

工具要らずで、迅速な施工が可能に

碍子の取付けには工具が不要です。

従来は、スクリュービスを2本使って固定する碍子が使われていましたが、これが結構な作業量になります。電気柵を迅速に設置したいのに、碍子の取付けに時間が掛かって…という声もよく聞くところです。

単管碍子は、工具無しで簡単に設置できますので、迅速に電気柵の設置が可能になりました。補強が必要な場所には、完成後に適宜ビス固定をしていけば万全、というわけです。

クマ柵に最適! ブルーキングワイヤーとセットで!

「もっと強固な電気柵にしたい!」という声は、近時急増しているクマ対策の電気柵では特によく聴くようになりました。「電気柵は心理柵」であるから強固な柵は必要無い、というのは決して間違った考え方ではありませんが、それは「物理的には防げる構造ではないので、ある程度の被害が生じるのはやむを得ない」ということも意味します。

ただ、その「ある程度」というのは、使用する電牧器の能力、ワイヤーの種類、段数、設置位置、そして適切な管理によってゼロに近づけることは可能であり、電気柵が非常にコストパフォーマンスの優れたツールだということも間違いありません。

しっかり設計、管理された電気柵が突破されるのは稀なケースなのが実情ですが、そのまれなケースの典型が「ビックリ突進」というべき野生動物の反応になります。野生動物が電気柵に最初に触れた時に電撃ショックを受けた野生動物は、通常は一目散に逃げ出すのです。しかし、稀ににそのまま電気柵を突き破って畑に侵入してしまうケースがあるのです。ただ。多くの場合慌てて畑の外に逃げだすため、大きな被害に繋がらないことが多いようです。

このビックリ突進を止めるには、電気柵にある程度の物理柵的機能を持たせることが必要です。ひとつには、金網との併用柵にすることですが、これは費用も掛かりますし、電気さくだけでも十分な防除効果を得られることを考えると、いささかもったいない。純粋な電気柵として考えられるのは、高張力鋼線を使った電気柵というものがあります。これは北海道の公共牧場などで使われるタイプですが、施工が難しく、一般的なものとはいえません(ご興味があるかたは、お問い合わせフォームからお尋ねください)

そこで登場するのが、しならない支柱+強度の高いポリワイヤーという仕様です。グラスファイバーのように容易にしならない支柱として入手しやすい単管はピッタリですが、前述したとおり、取付けにビス打ちが必要だと施工に時間が掛かってしまいます。そこで単管碍子を使うことで前述のとおり迅速な柵の設置が可能になります。支柱が柔軟ではないのでビックリ突進をワイヤーが受け止めることになりますが、この時ワイヤーの強度が弱ければ、ワイヤーを切って侵入してしまいます。ブルーキングワイヤーは、電気柵用のポリワイヤーとしては、世界最高水準の強度を持つワイヤーで、ビックリ突進に対しても、他のワイヤーに比べてはるかに大きな障害となるのです。