クマ対策用電気柵線「ブルーキングワイヤー」

強度・視認性・導電性・耐候性に優れた
クマ対策に最適な電気柵線
ブルーキングワイヤーは、電気柵線に求められるすべての要素で高いレベルを誇るワイヤーです。強いて言えば太いステンレス線の採用により、しなやかさは一般的なポリワイヤーより劣りますが、高張力線のように施工に特殊な技術を要するものではなく「硬めのポリワイヤー」という程度にすぎません。そのわずかなウィークポイントとのトレードオフで、極めて優秀な強度を有することが試験結果から明らかになりました。クマやイノシシ等の大型獣対策の電気柵ワイヤーとして最適なワイヤーです。
強度について
ブルーキングワイヤーの最大の特長は、電気さく線として異例の直径約3.5mmの極太サイズ。これは一般的な製品に比べ約2倍の断面積です。
強度の秘密は内部の金属線の太さにあり、引張強度試験では、当社比約1.6倍の強度を誇ります。
抜群の強度で、万が一クマが電気柵に驚いて突進してきても、容易に切断されない強靭さを持つ製品です。
視認性について・・・ブルーの効果
電気柵は目立つほど良いといわれるのは、電撃ショックで動物に「触りたくないモノ」という心理的効果が生じたあとに、その嫌なものの存在をアピールできた方がより効果的であるからです。
ブルーキングワイヤーは、ポリワイヤーとしては極太のφ3.5㎜、しかもイノシシが識別できる「ブルー」をベースとしており、高い視認性を誇ります。
「青+白」のほうがより目だつと思われますが、白い繊維を使うことで紫外線劣化が早まることから、「青+黒」の仕様としました。
導電性について
導電性は、金属線の材質と太さから決まりますが、導電性の良い材質としては銅線やアルミ線が使われます。これらの素材は導電性の良さと引き換えに、ステンレス線に比べて切れやすいという弱点があります。太さについては太いほど導電性が良くなり、強度も強くなります。ブルーキングワイヤーは強度を最優先に、異例ともいえる直径約0.5㎜のステンレス線をメインに使い、それだけでもステンレス線をメインとしたワイヤーとしては優秀な導電性を誇りますが、更にφ0.3㎜のすずめっき銅線を追加することで、銅線をメインに使ったポリワイヤーに比肩できるほどまでに導電性を高めました。
以上のように、ブルーキングワイヤーはポリワイヤーに求められるすべての要素について、「強度」は最高レベル、そのほかも最高に準ずるレベルを誇ります。それぞれの要素は「あっちを立てればこっちが立たず」という関係もあるため(例えば上記の導電性と強度の関係、また、視認性最高のリボンワイヤーは風の抵抗を受け強度に難あり、など)、すべての要素を最高レベルにするというのは不可能な中で、どなたにも、どんな状況でもご満足いただけるスペックを備えたポリワイヤーといえましょう。
耐候性について
強度のあるワイヤーであっても、時間が経てば紫外線劣化により脆くなってしまうもの。
しかしブルーキングワイヤーは、直径3.5㎜の太さで紫外線による劣化率を大幅に緩和します。
製品そのものの強度の高さと劣化率の優秀性とが相まって、促進耐候性試験による8年相当の紫外線を当てた後の引張強度は、当社比4.3倍と顕著な差が出ました。
規格
ブルーキングワイヤー
| 色 | ブルー/ブルー/黒 |
|---|---|
| 線径 | 約3.5mm |
| 長さ | 250m |
| 1巻あたりの製品正味重量 [別途ボビン、紙管重量加算] | 約2.8kg |
| 巻形状 | 黒プラボビン |
アクセサリー

●「単管碍子」(たんがいし)
電気柵では多くの場合、細く柔軟な支柱を用います。しかし対クマ用電気柵には、より太く丈夫な単管(直径48.6mmの鋼管)を使用したいという声も多く寄せられていました。
そこでこの度、工具無しで単管に取り付け可能な新製品「単管碍子」を発売いたしました。
ブルーキングワイヤーと強度の高い支柱、そして単管碍子を組み合わせることで、クマの突進等による衝撃に負けない強度の高い電気柵が完成します。