ソリューション

防除方法のいろいろ

畑に動物を入れない手段は、①柵で囲う ②忌避剤を使う ③音や光で驚かせる等が考えられます。

②忌避剤 に関しては、継続的な効果が認められるものは、今のところ存在しないと言ってよいと思います(いずれ発見される可能性はあると思います)。また、③音や光 については、それぞれ単独で継続的効果があるものは、やはり存在しないと考えられています。ただし、最近では音と光に「物体の動き」を加え、さらに音には相当数のバリエーションがあって、動物を慣れさせない工夫がされた商品もでてきており、一定の効果が出ているという報告もありますが、もう少し時間を掛けての検証が必要かと思われます。

というわけで、メインの手段は、①柵をはって動物の侵入を防ぐ、ということになります。農地への動物の侵入を防ぐ柵は、大きく分けて「金網柵」「電気柵」「繊維ネット」などが主なところでしょうか。イノシシに限ればかつてはトタンも多く使われ、効果もありましたが、耐用年数などの問題からでしょうか、最近は減ってきたように思います。

ここでは、柵の種類ごとの特徴を整理したいと思います。

 防除方法コスト効果耐用年数メンテナンスの容易さメンテナンスの容易さ
(防草シート利用の場合)
シカクマアライグマ
金網柵×◎+××
電気柵△−×△+
電気柵ネット×◎−△−××△−
繊維ネット××△+

金網柵

金網柵の中でも、ロールタイプとパネルタイプという大きく2タイプがあります。
なお、この他に菱型金網もありますが、網目が均一でありコストがかさむ点、また破断した場所から破れ目が拡がりやすいことなどから、獣害対策ではあまり使われません。

パネル網

パネル網は、いわゆる溶接金網やワイヤーメッシュ等と呼ばれるもので、5㎜前後の線径が一般的で、1枚あたり幅2m程度のパネルとなっています。

メリット
  • 1枚ずつ設置していくため、一人でも少しずつ作業を進めることができる。
  • ワイヤーを緊張しないで設置するので、杭に掛かる力が小さい→ロールに比べると支柱も貧弱(細く、短い)なものを使える。
デメリット
  • 1枚2m幅なので、運搬資材数が多い。
  • 支柱が貧弱なので、柵の強度は弱い(太く長い支柱を使えば強い柵ができるが、パネル式の施工性のメリットが無くなる)

ロール網

ロール網は、線径3㎜以内のワイヤーで編まれた金網で、1巻き10~100m程度のロール状に巻かれたものです。網目の形状や、線の結束方法等で様々なバリエーションがあります。

メリット
  • 1巻で10m~100mと長いため、同じ距離を張っても資材点数が少ない。未来のアグリでは、人力施工では25m巻、ユンボ等を使う場合には100m巻が標準的。2m幅のパネル網に比べ、長い距離を一気に張ることができる。
  • 丈夫な杭を使って施工するため、柵全体の強度が高い。以前、紀伊半島を襲った豪雨時に、斜面から流れた土砂をロール網がせき止めたほど!
デメリット
  • mあたりの重量は軽いが、ロール1巻の重さ>>メッシュ1枚の重さ であり、一人での運搬が大変だったり、不可能だったりするため、施工には複数の作業員が必要になる。
  • ワイヤーを緊張して設置するため、端末コーナーの支柱に掛かる負担が大きく、それだけ丈夫な杭を必要とする。

ロール金網の種類

電気柵・電気柵ネット

電気柵は、野生動物や家畜を管理する柵として、コストパフォーマンスに優れた素晴らしいアイテムです。適切に設置・管理された電気柵であれば、対象動物のコントロールに十分な機能を発揮します。
電気柵自体は、物理的には容易に動物が越えられる構造であることが多く、電気柵に触れて電撃ショックを受けたトラウマによる心理的バリアによって越えられなくなることから、「電気柵は心理柵」と言われることがあります。

「草が付くと電圧が下がって使い物にならない」という声を聴くことがありますが、はっきり申し上げて、それは、能力の低い電牧器を使っているからにほかなりません。パワーの強い電牧器では、1台で10㎞以上の柵を賄うことができますし、相当量の草が付着しても、十分な電圧を維持します。

電気柵の仕組み

繊維製のネットの一部に金属線を入れる、ネットタイプの電気柵(電気柵ネット、電牧ネット)も存在しますが、つる植物が大敵で漏電管理がネックとなります。防草シート若しくは、金網の上にネットを設置するなどの工夫が必須です。

繊維ネット・樹脂ネット

獣害が大きな問題になり始めた頃は、漁網を流用して畑を囲う対策も多く見られました。次第に、ステンレス線入りなど、強化された獣害対策専用のネットも各社から販売されるようになっており、未来のアグリでも取り扱っております。このタイプのネットは、決して資材費が安いものではありませんし、動物(特にシカ)が絡んでしまうというトラブルもよく聞きます。

また、垂れ下がった場所から集中的に侵入を許すなど、物理柵でありながらメンテナンスフリーとは言い難い等のデメリットがあり、一般的には、コストパフォーマンスは電気柵や金網柵のほうに軍配が上がります。

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