ソリューション

牧柵(有刺鉄線柵・電気柵)

一言で牧柵と言っても、パイプ柵、有刺鉄線(バラ線)柵、電気柵等様々なタイプがあります。
パイプ柵は主に公共牧場で使われますので、そちらをご覧ください。

伝統的な有刺鉄線に比べ、電気柵は30年ほど前までは漏電に弱く、信頼性を得られない時代がありましたが、最近の電牧器の能力向上は目覚ましく、特に集約放牧の必須アイテムと言ってよい存在になっています。

有刺鉄線柵

こんな人におススメ

草の付着を全く気にする必要がないので、特に長距離の牧柵を張る場合には有刺鉄線を選ぶ人が多いです。
(実は電気柵も、超強力な電牧器を使用することで相当な漏電でも電圧を維持できるので誤解があるのですが…。)
伝統的なバラ線柵に対する信頼は厚く、今でも多くのご支持を頂いております。

伝統的、且つ最もポピュラーな定番牧柵です。
バラ線脱着の容易な
「バブトロック」
積雪沈降力で自動落下の
「バブトプレート」

もっとも使いやすい!牧柵専用のオリジナル支柱

パスチャーポスト W60mm
シルバーポスト W47mm
線間隔を保持する
「ハンガー」

めっき厚、線径、棘ピッチ、引張強度等で7種類の有刺鉄線を取り揃えております。

主な商品めっき量
ハイテンバーブ200g/m2
SSゴールド270g/m2
G385g/m2
G223g/m2
シルバーバーブ23g/m2

詳しくは製品カタログをご覧ください。

 

電気柵

こんな人におススメ

特に集約放牧を志向する人に圧倒的に支持されるのが電気柵です。
外柵や大牧区を電気柵で囲えば、毎日牧区を移動して小さく牧区を区切るような場合でも、簡単に設置できる移動柵の先端を周囲の電気柵に引っ掛けるだけで電気柵にすることができ、いちいち電牧器の移動もする必要がありません。

恒久電気柵

恒久電気柵とは、ポリワイヤーではなく高張力鋼線を使った、ちょっとゴツイ電気柵です。左の写真は耕作放棄地放牧用の柵で、半恒久柵とも言うべき設計ですので、φ2㎜程度の高張力鋼線を使っています。本格的な恒久柵になると、φ2.6㎜の高張力鋼線を強く緊張して架線するため、端末支柱にはφ15㎝程度の丸太を使うこともあります。

高張力鋼線を緊張して張ることで、中間の支柱は打込まず、ワイヤー間隔保持材として宙ぶらりの状態で設置する方法(バトンシステム:右写真)もあり、特に積雪の多い地域では、ワイヤーの緊張を緩めて柵ごと倒して雪に埋めてしまうという画期的な方法を可能にします。この方法を採用することで、春秋の牧柵線の脱着という面倒な作業が大幅に軽減されます。

簡易電気柵

写真は集約放牧の中仕切り柵で、豚の尻尾のような形状のテイルポールを使って、あっという間に設置することができます。このような集約放牧をするためには、外柵も電気柵だと何かと便利なのです。獣害対策と違って、電気柵のトレーニング(馴致)をした牛たちは、1段のワイヤーでコントロールでき、日替わりの小さな牧区の牧草をしっかり食い尽くしてくれます。この柵を、右の方にずらして栄養価の高い短草を食べてもらうことで、牧草は根をしっかり張り、どんどん質の高い草地になっていきます。